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10月24日(木)、25日(金)の両日、社員24名が参加し、視察研修を行いました。

▲全長3,911m、世界最大級の「明石海峡大橋」をバックに記念撮影。奥に淡路島が見えます。

当社では、年に1~2回程度、社員の見識と技術レベルの向上を図るとともに、社員間のコミュニケーションを活性化させることを目的として視察研修を行っています。

今回の研修では、本州四国連絡橋3ルート(神戸・鳴門ルート、児島・坂出ルート、尾道・今治ルート)を巡りながら、長大橋建設技術を学ぶことをテーマにしました。

(初日)

新神戸駅から大型バスに乗り込み、「明石海峡大橋」へと向かいます。

間もなく「明石海峡大橋」のたもとに建てられた「橋の科学館」に到着。

到着後、施設の方から「明石海峡大橋」の架橋技術について説明を受けます。

館内では、パネルや実際の風洞実験に使用された実物模型の展示、3D立体映像などを通して、当時の最先端の海洋架橋技術を学ぶことができます。

▲施設の方から主塔の施工方法について説明を受けます。

「橋の科学館」を後に「明石海峡大橋」から淡路島を抜け、鳴門海峡に架かる「大鳴門橋」を渡ります。「大鳴門橋」は新幹線が走行できるよう設計されているそうです。

▲徳島県千畳敷展望台より全長1,629m「大鳴門橋」を望む。

昼食後は「大鳴門橋」の橋桁内に造られた450mの遊歩道「渦の道」を歩きます。

世界3大潮流である「鳴門の渦潮」を海上45mの高さから見ることができる遊歩道は迫力満点!!

自動車が通り、接続部で「ガタン!」と音がするたびに、揺れと振動が伝わります。「怖い!!」

▲遊歩道からは、鉄道道路併用橋としての構造を見ることができます

▲海上45mのガラス床からは海面が見えます。やっぱり「怖い!」

「大鳴門橋」を後に、徳島県から香川県に入り、「瀬戸大橋」を渡り、岡山県倉敷市へ入ります。

「瀬戸大橋」は、岡山県倉敷市と香川県坂出市を結ぶ複数の橋の総称で、鉄道道路併用橋としては世界最長。橋りょう部だけで約9km、高架部を含めると約13kmにも及ぶそうです。

また、橋の種類も多様で、つり橋3橋、斜張橋2橋、トラス橋1橋と4つの高架橋から構成されています。

▲岡山県倉敷市の鷲羽山レストハウスから「瀬戸大橋」を望みます。

(2日目)

2日目は、宿泊地である広島県福山市から尾道市へ向かいます。

尾道からは通称「しまなみ海道(街道ではないそうです)」を進みます。「しまなみ」とは点在する島々が波のように見えることから名付けられたということです。

また、海道に沿う形で延長約80kmのサイクリングロードが整備されており「サイクリングの聖地」としても有名です。

▲長さ1,480m、日本最長の斜張橋「多々羅大橋」、橋の上からはNHKの人形劇「ひょっこりひょうたん島」のモデルになったといわれる「瓢箪島(黒島)」を見ることができます。(バス内からの撮影で画像が悪く申し訳ありません。)

尾道から島々をつなぐ様々な橋を渡り今治市へ。

来島(くるしま)海峡に架かる「来島海峡大橋」を望む「来島海峡展望館」に到着。

「来島海峡大橋」は3つのつり橋の総称で、世界で唯一の「3連つり橋」として有名です。

「しまなみ海道」の橋には、自動車とは別に自転車、歩行者、小型(125cc以下)バイクが通ることが出来る専用レーンが設けられており、車内からはバイクや自転車で橋を渡る人の姿もみられました。

▲「3連つり橋」の全長は4,150m、圧巻の光景が広がります。

▲館内で「来島海峡大橋」の架橋技術の展示や「村上海賊」を紹介するコーナーを見学します。

▲展望館の売店には「3連つり橋」をイメージした冠をのせた、ゆるキャラ「バリィさん」もいらっしゃいました。

その後、今治市のシンボルで、「築城3名人」として知られる藤堂高虎によって築かれた「今治城」を見学します。(他の2人は黒田官兵衛と加藤清正)

「今治城」は明治の廃城令で天守をはじめ、ほとんどの建築物が破却され、今の天守は鉄筋コンクリートで復元されています。残念。。。

▲「今治城」をバックに記念撮影です。

▲地元のガイドさんの説明を受けながら城内の展示物を見て回ります。

▲「今治城」の天守から見る「来島海峡大橋(3連つり橋)」も絶景です。

「今治城」から再び「しまなみ海道」を経て福山市へ戻り、2日間の研修を終えました。

本州四国連絡橋の構想は明治半ばからあったそうですが、具体的には、昭和30年に起きた宇高連絡船の海難事故(修学旅行中の小学生など168名が死亡)がきっかけとなったそうです。

不幸な出来事を二度と起こしてはいけないという人々の想いと、それを実現した技術者たちの妥協をゆるさない探求心を心に刻んだ研修となりました。

社員の皆さん、お疲れ様でした。

【総務部:室屋】